頂上決戦にふさわしい大接戦。智辯和歌山vs大阪桐蔭 観戦記

なんだかんだ2022年初投稿です笑

 

ちょっとサボりすぎてた感はあるけど、これからまた高校野球シーズンですし、またいろいろ書いていこうと思います。

 

 

 

 

さて、2022年春季近畿大会が終了。

 

結果は智辯和歌山が大阪桐蔭を破って16年ぶりの優勝。

大阪桐蔭は新チームになって公式戦無敗を続けており、それを阻止した形に。
そもそも今回の近畿大会は例年以上にレベルの高い大会だった。

 

 

 

選抜優勝の大阪桐蔭に、準優勝の近江。開催県の和歌山からは、選抜ベスト8の市立和歌山、ベスト16の和歌山東、そして昨年夏の甲子園優勝校の智辯和歌山。強豪ひしめくハイレベルな戦いが繰り広げられた。

 

 

私自身、近畿大会を現地観戦できる日程が決勝戦しかなかった。当初の予想では、大阪桐蔭が優勝候補筆頭で、智辯和歌山と近江が追う形かなと予想。

予想が当たり、結果決勝戦は智辯和歌山と大阪桐蔭のカードになった。

 

 

 

 

決勝戦当日。

試合開始は午後13時。ただし、前日の準決勝では紀三井寺球場がほぼ満員になるほどの大盛況だった。準決勝は現地観戦してなかったが、ツイッターで流れてくる写真とかを見てみると、人、人、人!!!
高校野球ってすごいなって改めて感じた笑

 

 

紀三井寺球場は駐車場が無料で開放されるが、隣の陸上競技場と併用のため、土日は結構埋まってしまうことが多い。しかもこの日は、地元の智辯和歌山と大阪桐蔭の一戦ということもあり、朝早くから混雑が予想。私自身、試合開始の3時間前には到着したが、すでに9割近く駐車場が埋まっていたので、ただただびっくりした。甲子園がかかってるならまだしも。。。笑

 

チケット購入に並ぶ人たちがあまりにも多かったため、当初よりも早い時間からチケット発売が開始。
10時にはチケットを購入して球場に入ることができるようになった。

 

 

 

 

そしてまあこの日は暑かった汗

まだ5月下旬というのに、おそらく30度くらいはあったと思う。一塁側の内野スタンドに座ったが、夏の大会を見に来たかのような暑さだった。

 

 

 

 

 

12時。
両チームの選手たちがアップ開始。

 

名物とも言われる大阪桐蔭のノックを久々に見たが、やはり圧巻。これを見るのにお金を払ってでもいいくらい。

 

それに大阪桐蔭の選手たちにガタイには毎回驚かされる。普段智辯和歌山の試合をよく見に行っているが、この日は智辯の選手たちが小さく見えるほど桐蔭の選手がデカく見えた。智辯の選手たちも相当ごつい体してるが、それ以上だった。

 

大阪桐蔭は注目の2年生エース前田が先発。試合前には入念に西谷監督が付きっきりで指導する光景が見られた。

 

 

 

 

13時。

決勝戦試合開始。昨年夏の優勝校と今年の選抜優勝校の頂上決戦。
大阪桐蔭は公式戦29連勝中で、新チーム以降負けたことがない。この決勝戦は30連勝がかかっていた。

 

大阪桐蔭のマウンドは前田悠伍。選抜優勝の立役者。

 

 

 

 

試合はいきなり動いた。

智辯和歌山の先頭山口にいきなり先頭打者ホームランが飛び出した。低めのボールをうまく拾った感じではあったが、スイング自体は鋭く、レフトスタンド一直線に飛び込んだ。
そしてこのままでは終わらないのが智辯打線。2アウト後、4番青山、5番岡西の連打とその後の四球で満塁のチャンス。
バッターは7番坂尻。

坂尻も懸命に食らいついていくが、打った打球はショートへのゴロ。大阪桐蔭のショートは守備に定評のある鈴木だったが、ここで失策。2塁への送球も逸れ、その間に2者が生還。いきなり智辯が3点を先制した。

和智辯3
大桐蔭

 

 

 

 

立ち上がりを責められた大阪桐蔭。
しかしすぐさま3番松尾の痛烈な左中間への2塁打で1点を返す。やはりこの辺は王者だなと感じさせられた。

和智辯3
大桐蔭1

 

 

 

初回の攻撃が終わり、乱打戦の予感がした。お互いに打線に力があるチーム。ただこれは予想を反する方向へ動いていった。

 

2回以降、前田のピッチングは安定していき、智辯打線もなかなか打つことができない。ヒットは出るが連打がなく、得点も奪えずに沈黙。

 

一方の大阪桐蔭は3回に松尾のライトへのタイムリー2塁打で1点を返す。松尾はこのタイムリーの直前に、レフトポールすれすれの大飛球を飛ばしていた。それも防球ネットの最上部に突き刺すランナーの当たり。

 

この辺

 

あれを打った後に今度は逆方向への鋭い打球。これには驚きと凄さ、そして高校生とは思えない怖さを感じた。あんなに確実性のある強打者はなかなか見ない。

 

3回終了で智辯3−2桐蔭。

和智辯300
大桐蔭101

 

 

 

流れ的には大阪桐蔭に傾きそうな展開。ヒット数も桐蔭の方が多くなっていた。

ただ、その流れをうまく断ち切っていったのが智辯の複数投手陣。

2年生先発の吉川が3回2失点。今大会初登板の2年生だったが、大阪桐蔭打線を2失点に押さえたのは素晴らしかった。

4回からは190cmの長身右腕の西野。角度のあるストレートが武器で、吉川とはまた違う良さがある。

5回は左腕の橘本。変化球主体の技巧派。

 

強打の桐蔭打線も、この継投にはなかなかうまく対応できなかったようで、5回終了時点でスコアは変わらず。

和智辯30000
大桐蔭10100

 

 

 

6回からは、智辯のマウンドには148km右腕の武元。もうこれ以上点をやらない。中谷監督の意思が伝わってきた。
初球に投じたストレートは145km。両チームで見てもこの日最速。さすが、気合十分だった。

ただ桐蔭の前田も登り調子に好ピッチング。智辯はランナーは出るが、あと一本が出ない。

 

そのまま試合は終盤へ

和智辯3000000
大桐蔭1010000

 

 

 

8回表。智辯は先頭の渡部がヒットで出塁。
その後暴投で、渡部は一気に3塁まで突っ込むも、タッチアウト。桐蔭の松尾の強肩に刺された形。あのフィールデングはすごかった。智辯とすれば絶好のチャンスだったが、このミスは大きすぎた。。

 

 

8回裏は3者凡退で終わり、いよいよ最終回へ。

和智辯30000000
大桐蔭10100000

 

 

 

9回表。智辯は1塁2塁のチャンスを作るが、やはり最後まで前田を崩せずに無得点。

和智辯300000000
大桐蔭10100000

 

 

 

9回裏。
大阪桐蔭は先頭の鈴木がレフトへのヒットで出塁。バントで1アウト2塁。
前田のところで代打工藤。
ここで智辯の武元の気合の投球が炸裂。この日一番気合いの入ったピッチングのような感じがした。工藤を空振り三振に切ってとる。

 

ラスト1人。

バッターは伊藤。

 

 

武元は最後まで球威抜群だった。伊藤の打球はレフトへ。強い当たりだったが、武元の球威が勝りレフトフライ。

 

この瞬間、智辯和歌山の16年ぶり春の近畿大会優勝が決まった。

 

 

和智辯300000000=3
大桐蔭101000000=2

 

 

紀三井寺球場は大歓声だった。地元智辯和歌山の優勝、そして無敗の大阪桐蔭を破ったこと。長年智辯和歌山を応援しているが、現地で優勝を味わえたことは久々だった。

 

何よりも智辯和歌山の継投策。そして失策がなかったこと。この二つに尽きる。
智辯は昨年秋の県大会で、和歌山東に敗退した際、継投に苦しめられた。どれだけ打力があっても、左右で様々な投手をぶつけられるとなかなか対応するのに時間がかかる。秋の敗戦から学んだ施策だった。

 

そして堅実な守備。智辯は無失策。特に外野の守備が素晴らしかった。何度もフェンス際ギリギリまで飛んでくることがあったが、落ち着いて処理していた選手たち。守備範囲の広さが垣間見えた。一つでもミスしてたら一気に大阪桐蔭の流れになっていたと思う。本当に鍛え上げられた守備を見せてもらった。

 

安打数は両チームともに9本。智辯和歌山打線は、前田に対してもしっかり振れていたし、今年の打線も昨年に負けないほどの強力打線。
春の県大会では少し調子がよくなかった印象だったが、近畿大会では持ち前の強打を十分に発揮できていた。

 

 

 

春の近畿優勝は智辯和歌山。

大阪桐蔭も連勝が止まったことでプレッシャーから解放され、さらに強くなると思う。

両チームには、この夏の甲子園で再戦してもらいたい。

 

おめでとう智辯和歌山!!

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