大阪桐蔭11−8静岡 6点取られれば6点奪い返す初回の大乱打戦 2017年選抜

2017年 選抜高校野球大会 2回戦

 

大阪桐蔭vs静岡

 

 

この日は日曜日で、他にもこの大会ベスト4に入ることとなる秀岳館や清宮幸太郎擁する早稲田実業といった強豪校が登場ということで、甲子園球場はかなりの観衆で賑わっていた。

 

その中で迎えた第3試合だった。

 

大阪桐蔭、静岡両チーム共に1回戦は大差で勝利し、強打で2回戦に進出。この試合も乱打戦になるのではとの予想だった。

静岡は毎年強打のイメージがあり、大阪桐蔭の豊富な投手陣に対してどれほど打ち崩せるかに注目が集まっていた。

 

 

乱打戦となることはある程度予想していたが、まさかあんなに序盤から殴り合いにあるとは思っていなかった。。。

 


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初回 両チーム合計12得点の大乱打戦で幕開け

 

先攻は大阪桐蔭。

 

先頭の藤原がヒットで出塁すると、すかさず盗塁で進塁。2番宮崎がフォアボールで出塁すると、3番中川が送りバントを試みる。バントはピッチャー前に転がったが、静岡のエース池谷の悪送球で藤原が一気に生還。早くも大阪桐蔭が先制する。

その後ノーアウト満塁のチャンスで、この日5番に起用された2年生根尾の犠牲フライで2点目。

続く6番2年生の山田もライトへのタイムリーで3点目。

 

一度つながり始めた大阪桐蔭打線は止まらない。7番主将の福井もセンター前へ。これで4−0。

2アウトとなるも、2塁3塁のチャンスで9番横川にもレフトへ2点タイムリーが飛び出し、6点目。

 

初回いきなりの打者一巡の猛攻でビッグイニング6得点。

 

完全に主導権を大阪桐蔭が握る。

 

 

 

 

出鼻をいきなりくじかれた静岡高校。

打線がいいとはいえ、いきなりの6失点スタートは初回とはいえ勝負あったかなと思ってしまった。

 

だがそれはすぐに覆されることとなった。

 

 

 

 

 

大阪桐蔭先発は2年生横川。後に巨人にドラフト4位指名される長身左腕。

今大会初先発。

 

静岡の先頭は村松。6点のリードがあったが、横川は制球が定まらず村松に対してフォアボールを与える。2番前田はバントを試みるが、横川のエラーにより1塁2塁とランナーがたまる。

 

3番大石はセーフティーバントが見事に決まり、ノーアウト満塁に。

 

このチャンスで4番成瀬。カウント2−2からインハイ高めの139kmのストレートを叩く。左中間へ高く上がった打球は伸びていき、レフト宮崎が飛び込むも取れず、走者一掃のタイムリーツーベース。3点を返す。

 

1アウト3塁となり、6番藤田はライト前ヒット。さらに1点を返しこれで4点目。

 

続く7番稲角の打席。横川の高めのストレートはキャッチャー福井が取れないほどの暴投に。ここで大阪桐蔭西谷監督は横川を降板させ、3年生香川をマウンドへ。

 

 

香川の第1球目。高めのストレートだったが、これを稲角は初球スイングで左中間真っ二つとなるタイムリーツーベース。これで5点目。

 

8番池谷が凡退した後、9番小柳がライト前への同点タイムリー。なんと静岡も初回6得点のビッグイニングを作り、同点に追いつく。

 

 

両チーム初回6得点の大乱打戦の幕開けになった。

 

 

 

 

1回終了時点で大阪桐蔭6−6静岡。スコアボードの6−6の数字が異様に見えた。

2回表から球場に来た人やテレビ中継を見始めた人はかなり戸惑ったと思うw

 

 

 

主導権は大阪桐蔭が掴んだと思ったが、静岡がすぐさま同点に追いついたことにより、流れは静岡ペースに。

 

 

 

2回裏。

大阪桐蔭は、ここで早くもエース徳山をマウンドへ。もう1点もやらない意思が感じられた。

しかし、勢いに乗る静岡打線は、徳山の出鼻もくじく。

 

先頭大石がフォアボールで出塁すると、4番成瀬がツーベースで出塁し、ノーアウト2塁3塁のチャンスメイク。

このチャンスで5番森が外角のスライダーをライト前へ運び、勝ち越しとなる7点目。

静岡打線、徳山に対しても積極的に打ち崩す。

 

しかしその後は徳山が踏ん張り、なんとか1点に抑える。

 

 

 

 

7−6と静岡が1点リードしてからは、両チームスコアボードに0が並ぶ。初回の6得点が嘘のように感じられた。

 

 


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試合は終盤7回。

 

 

均衡を破ったのは静岡。

 

ノーアウト1塁3塁のチャンスから、6番藤田がライトへ強烈なタイムリーヒット。8点目を奪う。

 

 

 

 

 

2点を追う展開になった大阪桐蔭。

 

8回表、先頭の根尾がレフト前ヒットで出塁。続く山田も連打で出塁するが、レフト成瀬のファンブルでランナーの根尾が一気に生還。山田も2塁へ到達し、7−8と1点差に。

 

6番福井は送りバントを成功させ、1アウト3塁。

 

7番坂ノ下。初球のストレートを三遊間へ抜ける同点タイムリー。8−8の同点に。

 

8番徳山のところで、西谷監督は代打西島を起用。

その後、盗塁とパスボールでランナーは3塁まで進塁。

 

カウント1−2から、外角のストレートを西島が捉える。打球はライトの頭を超すタイムリースリーベース。9−8となり、ついに大阪桐蔭が試合をひっくり返す。

 

 

 

逆転を許した静岡。なんとか追いつきたい8回裏の攻撃。

大阪桐蔭は、エース徳山に代打を出していたため、マウンドには徳山に変わり根尾が上がる。

 

静岡は変わってすぐの根尾からフォアボールとヒットで同点のチャンスを作る。

ここでこの試合当たっている5番森。フルカウントから、高め142kmのストレートに手が出て三振。自動的にスタートしていた2塁ランナーがサードでタッチアウトとなり、同点のチャンスは無得点に終わった。

 

 

 

 

9回表。

大阪桐蔭は攻撃の手を緩めなかった。

 

中川がヒットで出塁すると、4番山本は低めの変化球をうまくレフト線へ運び、タイムリーツーベース。10点目。

 

ランナー3塁となり、5番山田はライト前に落ちるタイムリーツーベース。11点目。

 

 

 

 

3点のリードを奪った大阪桐蔭。

 

9回裏のマウンドも根尾が上がり、この回は3人でシャットアウト。

 

大阪桐蔭が静岡との乱打戦を11−8で制し、見事ベスト8進出を決めた。


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